« 2007年02月 | メイン | 2007年04月 »

2007年03月25日

自治会の活動について

 3月になって結構雪が降り、「今年は雪が少なく楽だな」とのんきに構えていたが、お隣の地元のご老人が「まだまだわからんよ、ドカッと降って結局は辻褄が合うんだよ」と言っていたが、そのとおりになったようだ。重い雪にぼやきながら除雪に励んだのである。
ともかく春は着実に近づいているようで、我家の池も水面がほぼ全面に広がりカモたちが群れて餌を漁っている様子が頻繁に見られるようになっている。また、陽射しも強く日中は家の中は暖房いらず、暑いくらいで窓を開けているほどである。

 なんと今日、白鳥が我家の池に訪れた、4羽もだ。昨年も1羽、2月の終わりごろから3月半ばまで来ていたが、今年も来るとは、感動だ。

 移住した地域での自治会の活動について、もう一度考えてみたい。自治会における活動は移住者の前の生活地域により様々であり、私の場合、この地の活動は以前の住みなれた場所でのそれとは異なるものである。移住者にとって、どのように関わっていくかこれが問題である。

 移住者は、移住についての考えによっては関わりたくない、と思っている人達もいるであろう。しかし仮にそう思ってはいても、その地域の特性や生活環境によっては、常にある距離はおいても関連は保つべきだ。率直に言って、会費や寄付など、ある程度は生活予算の中に組み入れ、顔は合わせておくべきであろう。

 自然を相手とした仕事をしていた場合、個人では対応が困難な場合が多い。ましてこの北海道のような広大な地では、共同で協力してことに当たらざるをえない。自然の力は大きいし、結構恐ろしさを秘めている。こんな背景が地域の団結を促すことになり、その地域の自治会へ発展し活動の源泉となってきたと思う。近年は、機械力などで個人でもその対応が可能となり、共同の意識は変わってきているかもしれないが。
 こんなことは都会においては実感できない。移住者は自然豊かな、静かな所とあこがれるけれど、反面自然の恐ろしさ、存在がまばらであることのリスクなどがあり、安心・安全への一つの担保として自治会との関連を考えるべきではなかろうか。
 もうひとつは、高齢化への対応があり、高齢化した場合の地域の援助は大切だ。地域の人達との触れ合い、互いの一声などは有効と思う。

 こんな考えの下に、今年は自治会の役員を引き受け、地域の人達と協力しつつ出来る範囲の努力をしてみる思いだ。

DSC03781.JPG

 我家の池、白鳥の湖!!

DSC03786.JPG

 その内の1羽、慣れているのか我家の方に近づいて。

2007年03月18日

ストリングチーズ

昼に気温が上がると、地面は雪融けでグチャグチャ。夜中から早朝にかけ
て零下になると、その水分が氷って午前中はツルッツルという、春先の最悪の
パターンになってきました。これをひと月程度我慢しないと、地面が乾いてき
ません。

ツルッツルの地面にふんわり雪がかぶると更に危険。滑り易いのが判り難く
なるので、うかつに踏み出せばズルッと足をとられます。怖い怖い。
私的には、夏の虫刺されと冬の雪上歩行がこちらでの2大トラブルなのです。

そういえば昨日の朝(7時頃)、ベッドに寝転がって柔軟体操をしながら何気
なく窓の外を見上げたら、白鳥が2羽かなり上空を飛んで行くのが見えました。

成層圏を思わせる濃い青い空、窓際の白樺の白い幹と枝の霧氷、その枝越し
の上空を、くっきりした長い首の白鳥が飛んで行くシーンは本当に美しかった!
今年は北海道でももう白鳥の北帰行が始まっているのでしょうか。

3日前に、チーズ造りの仲間でストリングチーズを造りました。ストリングの
名のとおり、縦に繊維状に裂けるチーズです。熟成させないフレッシュチーズな
ので(造ったその日のうちに食べられる)、あっさりしていてクセがありません。
そこが良さでもありますが、熟成させた独特の風味を持つ”本格チーズ”派に
は物足りない感じがするかも。

私は熟成チーズ派ですが、それでも出来立ての、ミルクの香りの高いストリン
グチーズは大好きです。市販の”裂けるチーズ”は酒のつまみとして人気があ
るようですが、私共手作りのストリングチーズは「離乳食のよう」と評した方が
いる位優しい味で、本当に離乳期のお子さんや子供達が好きなようです。
さっぱりあっさり塩味でミルクの風味…美味しそうでしょ。

でも造る時、特に仕上げの伸ばし作業はなかなか大変。
固まったチーズの素(硬い木綿豆腐のミルクバージョン)を70℃以上の熱湯の
中でこね、饅頭位を徐々に直径2cmで40cm程の棒状に伸ばすのですが、型
も台もなく空中での手作業ですから、出来不出来がありありと。牛蒡状あり、
ツチノコ状あり、両端が異様に太い縄跳びロープ状あり…ご想像下さい。

で、こねるのは常に熱湯の中ですから、私達は厚めのゴム手袋の下に薄手の
軍手をはめる二重装備で、それでも熱いと感じます。熱湯はチーズの素を入れ
ると温度が下がるので、常に熱湯を補給する係が必要です。

作業を4,5人でする場合は、熱湯の入ったボール人数分と補給用の熱湯を沸か
し続ける大鍋(20ℓ用)の熱気で皆汗だくになるのですよ。

伸ばしたチーズを次々に冷水に入れて冷やし、次に塩水(飽和状態)に5分程
入れて味をつけた後、ひき上げて水分を拭き取り、5cm位にカットすれば”My
ストリングチーズ”の出来上がりィ♪♪


<弟子屈のカラフルな家々⑤


2007年03月11日

春はもうすぐか?

DSC03760.JPG

 雪の間から、フキノトウ。

DSC03762.JPG

 わずかなフキノトウ。この後、天ぷらに。


 2月20日過ぎに上京した。退職した会社の先輩や同僚、後輩などと会い、久方ぶりに旧交を温めた。定年退職すると、その会社とは縁が薄くなり、その会社の友人達との交流も少なくなるということも言われているが、私についてはそんなことはなく、素晴らしい人たちに恵まれ、たまに上京した折には歓迎して貰え、感謝感謝である。さらに、かつて住んでいた近所の友人達とも会うことができ、楽しい時を過ごすことができた。
地元との交流と並びこのような交流ができることは幸せであり、移住してもこのようであれば理想的と思われる。

 東京はやはり暖かい、春近し。美留和は雪に囲まれ木々もスケルトン状態で、ほとんど無彩色の世界であるが、東京は梅も花をつけ木々も緑が多く、目には新鮮な世界であった。友人に会う傍ら、いろいろな所を歩き回り、このような刺激に会いながら雑踏に揉まれて久しぶりの非日常を楽しんだ。もう3年目であり、こちらの世界が日常で、東京は非日常なのである。しかし、東京の人の多さと変化の早さには驚くばかりである。
 同時に、北海道の今の生活が平面的であり、東京の生活は立体的なことに痛感した。如何に階段の上下が多いことか、階段を上下すれば普段の生活に運動が沢山入ってくるのである。
東京の生活はこれを知っていればあまり運動不足は気にする必要が無いのではないか。

 非日常を楽しんでいた間、こちらも暖冬気味は続いていたようであり、家も飛行場の駐車場の車も雪に埋もれることはなかった。さすがに暫く家を空けておくと冷え込んでおり、水回りの凍結はもちろんなかったが、床暖と薪ストーブをガンガン焚き、元の暖かさに戻ったのは翌朝であった。温泉を直ちに満たしそれに入って寒さはほとんど気にならず、温泉の有り難味を感じた。
 また、こちらのゆったりとした生活に戻りほっともした。何と言っても、家と敷地が広い、この余裕は東京では味わえない。

 そんな思いをしていた先週のある暖かい日、散歩をしていたところ、雪が少なくなっている所で僅かであったが、フキノトウを見つけた。その晩に天ぷらにして食べたが、適度な独特のほろ苦さでアクも少なく、春を思わせる味を楽しんだ。
 例年ならば、雪に埋もれており4月にならないと見られないはずだが、これも暖冬もおかげか。春はもうすぐと予感させる日々である。その後もう一度探しに行ったところ、温泉源の小屋付近の暖かい所で見つけたが、これまた僅かであった。二度楽しめた。
 2月11日には、凍結しない屈斜路湖、と書いたがどうもそのとおりだ。ともかく春は待ち遠しい。

DSC03768.JPG

 隣町の中標津町で。

2007年03月04日

ピアノレッスン・謡の稽古(その2)

ちょっとご無沙汰しました。
先週1週間東京に行っていました。目的は私の場合、昨年同様「文化体験
固め撃ち」ですが、夫は結果として「美味行脚」になったようです。

私は1週間の滞在中、ワーグナーのオペラ『さまよえるオランダ人』、アント
ニオ・ガデス舞踊団のフラメンコ『カルメン』、そして宝生能楽堂で能、三つ
の舞台を見ました。オープン間もない、六本木の国立新美術館にも行った
のですが火曜休館でアウト。普通こういう施設って月曜休館が多いのに…

大型書店や大手レコード販売店で、心ゆくまで店内のあちこちを見て歩け
るのも都会ならではの贅沢ですね。”文化”を満喫してきました。

さて、前回は夫のピアノレッスンについて書きましたが、一方私は『和』の
世界です。学生時代4年間とその後2年、古典芸能のひとつ観世流の能
(謡、仕舞、囃子)をやっていました。きっかけはすこぶる単純、友人に「クラ
ブの新入部員が足りないから来てみて」と言われ、そのままズルズルと。

やってみると、能は日本や中国の古典文学に題材をとっているので、謡本
(脚本と楽譜が合体している)を繰り返し練習していると、自然に古典の文
章が頭に入り、国文科の私にはなかなか勉強に役立つのでした。

結婚して稽古をやめてから30余年。ポピュラーとは言い難い趣味なのです
が、意外なことにこちらで稽古を再開することができ楽しんでいます。

先生は「弟子屈町の文化を一身に集めている」と評されるK女史。宝生流
の能、詩吟、書道、民謡舞踊、生け花、フラワーアレンジメント等全て資格
を持っておられ、和歌もたしなみ、その上、知的な働く女性の草分けとして、
釧路地方で女性第1号の”歯科技工士”の免許を取得されているとか。

ご自身で能も何番か演じておられ、謡の声は現在も力強く響きます。
私が学生時代に習っていた流派とは違うのですが、観世流の先生がこちら
に居ないので、エイヤっと宝生流に乗り換えた次第です。


弟子屈のカラフルな家々④