iSummit2008 Speaker's profile #1 David Wiley
iSummit2008で演壇に上がる日本人は、MIAUの津田さんやクリプトン・フューチャー・メディアの初音ミクプロジェクトリーダーの西尾さんなど人気の方や基調講演者にはJoiさん(伊藤穰一氏)や角川歴彦さんなどの有名人な方ばかりなので、ご存知の方が多いと思います。
しかし、海外の基調講演者たちがあまり聞いたことがない方が多いのではないでしょうか?それは、敢えて、日本ではそれほど講演を行っていないような方を中心に人選しているからだそうです。その証拠に、彼らのプロフィールを検索してもほとんど英語ページしか出来ていません。
彼らの講演は、今まで全く聞いたことの無い話ばかりだと思います。しかし、世界で起きる多くの問題に対して、フリーカルチャーの精神を持ち、最前線で取り組んでいる彼らの講演は、多くの人へ勇気と希望を与えるのではないでしょうか。
そんなiSummit2008の基調講演者たちについて、そのプロフィールや活動内容をなるべく分かり易く紹介したいと思います。
※伊藤穣一氏とWikipediaを作ったJimmy Wales氏(今のところ、来日するのではなくセカンドライフで出る予定)は、有名な方なので省略します。

#1 David Wiley氏:米国
・講演タイトル:Open Content: The first decade 「オープンコンテントのこの10年」
・登場日:1日目(2008/7/30) AM10:00~ ※プログラムは変更の可能性がまだあります。予めご了承下さい。変更になりました。3日目(2008/8/1)AM10:40~の予定です。(7/29修正)
・経歴:オープンコンテントの創設者。ユタ州立大学助教授。スタンフォード大学法学部のフェロー他
※参考サイト及び写真:iCommonsのkeynote紹介ページ
David Wiley氏の講演は、教育関係者にオススメです。何故なら、彼は、オープン・コースウェア・プロジェクトの中心人物だからです。オープンコースウェア (以下OCW) とは、大学や大学院などの高等教育機関が講義や教材を、インターネットを通じて無償で公開する活動のことです。2003年9月、アメリカの理工系大学マサチューセッツ工科大学(以下MIT)が世界初のOCWサイトを立ち上げました。「授業や教材を人類の知的財産として共有する」という公益的考え方は、この後、世界中の大学に広まり、今では日本の多くの大学でもOCWが始められています。大学がOCWを行なうと、経済的理由や何らかの事情で大学に行けなかった人、また大人になってからも学びを体験したい人など、多くの人が「知」へのアクセスができる環境を整えられ、新しいアイデアやイノベーションが起こす可能性を秘めた人が多くなり、結果、社会全体がより良い方向へ進む可能性が高くなります。
大学の講義を無料で公開してしまうと誰も大学に来なくなるのでは?と疑問に思う方もいるでしょう。しかし、MITにおいては、逆に優秀な学生の入学が増えているそうです。それは、講義内容が優れていれば、それを実際に受けてみたいと思ったり、他にこの先進的な大学に集まってくる友人・仲間と共に学びたいという欲求が生まれてくるからではないかと言われています。
同氏は、10年前にこの考え方「オープン・コンテント」を提唱し、大学のオープンコースウェア(OCW)を容易に構築するためのコンテンツマネージメントシステム「eduCommons」なども開発しました。このシステムは、現在もMITのOCWに採用されているのです。